3A001
EARの世界で目にするこの番号を、単なる識別子だと思っていませんか。
違います。5つの文字それぞれに意味があります。
構造が分かると、番号を見ただけで「どんな分野の、どういう形態の、何の理由で規制されている品目か」がおおよそ読めるようになります。
そしてこの構造は、憶測ではなくeCFR §738.2に明記されています。米国連邦規則はパブリックドメインなので、誰でも原文で確認できます。
3 A 0 0 1
│ │ └─┴─┴─ 規制理由(Reason for Control)
│ └───────── グループ(5つ)
└───────────── カテゴリー(10種類)


この記事を読むと、あなたの判断はこう変わります
- ECCNを見ただけで分野・形態・規制理由が読めるようになります
- 日本の項番と対応を暗記しようとするという、遠回りをやめられます
- 同じ分野でもソフト・技術は別のECCNという構造が腹落ちします
- ECCNからCountry Chartへつなぐ手順が分かります
有料部分でお渡しするもの
無料部分では「ECCNは意味のある番号」「構造は条文に明記されている」というところまでを整理しました。ここから先の有料部分では、1文字ずつ読み解いていきます。
- 1桁目=カテゴリー10種類の一覧:0核物質/1材料・化学品/2材料加工/3エレクトロニクス/4コンピュータ/5通信・情報セキュリティ/6レーザー・センサー/7航法・航空電子/8海洋/9航空宇宙・推進。日本の項番とは別体系である理由
- 2文字目=グループA〜E:A装置/B試験・製造装置/C材料/Dソフトウェア/E技術。同じ分野でも5つに分かれる実務上の意味
- 3〜5桁目=規制理由の対応表:000-099 NS/100-199 MT/200-299 NP/300-399 CB/500-599/600-699「600 series」(WAML・旧USML)/900-979 RS/980-989 CC・SS/990-999 AT・RS・UN
- 規制理由は排他的ではない:番号は優先順位を示すだけ。実際の理由はCCLの欄で確認する
- 「600 series」とは何か:末尾2文字がWAMLカテゴリーを追う構造
- ECCNの次に見るもの:Country Chart(Part 738 Supplement No.1)。「ECCNで行、仕向地で列、交点で答え」の4ステップ
- 分類は誰がやるのか:まずサプライヤー。自社分類ならOrder of Review(Part 774 Supplement No.4)
- 記録に残す7項目:特にECCNの出所(サプライヤー回答文書の保管)
対価に見合うかどうかは、上の中身でご判断ください。以下は、その入口となる無料部分です。
ECCNとは何か
ECCN(Export Control Classification Number)=「CCLに載っている品目に振られた分類番号」です。
CCL(Commerce Control List)は、EARが規制する品目のリストで、Part 774に収録されています。
そして、CCLに載っていない品目はEAR99として扱われます(前回お伝えしたとおり、EAR99は「規制なし」という意味ではありません)。
構造は eCFR §738.2 に書かれています

分類の構造は、憶測ではなく条文に明記されています。
Each number consists of a set of digits and a letter. The first digit identifies the general category ... The letter immediately following this first digit identifies under which of the five groups the item is listed ... The second and third digits differentiate individual entries by identifying the type of controls associated with the items
分解するとこうです。
3 A 0 0 1
│ │ └─┴─┴─ 規制理由(Reason for Control)
│ └───────── グループ(5つ)
└───────────── カテゴリー(10種類)
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